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糸引く“モチモチ”の食感が魅力 栄養たっぷりの北九州・新ブランド

岩屋あかもく

磯場が広く、恵み豊かな若松区岩屋沿岸でとれる、ある海藻が3年前から注目を集めています。「北九州市『食』の認定ブランド」にもなった、「岩屋あかもく」。今回はその魅力に迫ります。

北九州市若松区の新たな特産品が誕生

若松区岩屋地区で今、最盛期を迎えている海藻「岩屋あかもく」。4月中旬~5月中旬にかけて漁が行われています。 アカモクは、生命力が強い、ホンダワラ科の海藻。3年前までは食べられることもなく、船のスクリューに絡むことなどから、“厄介者”扱いされていた存在でした。しかし、調べてみると栄養価が高い健康的な食材であることが判明。

クセもなく食べやすいということで注目され、岩屋漁業協同組合(現・ひびき灘漁業協同組合岩屋支所)が売り出しを開始しました。 2007年、同漁協内に加工場が整備されるとともに、岩屋エリアの女性たちからなる地元女性部のメンバーで構成された「アカモク部会」が発足。

「岩屋の海でとれた天然のアカモクのみを使用。添加物も何も入っていない素朴な味です。地産地消を掲げ、頑張って活動しています」と部長の林元子さん。活動を始めた頃は、何もかもが初めてのことばかりで手探り状態だったといいます。

「わっしょい百万夏祭り」をはじめ、市内のさまざまなイベントに“アカモク入りお好み焼き”を出品するなど、メンバーたちと地元の皆さんの頑張りにより、1年目にしてアカモクは「北九州市『食』の認定ブランド」(北九州商工会議所主催)に。ブランド名は「岩屋あかもく」。若松区の“新しい味”として、その認知度は年々高まっています。

強力な“ネバネバ”の中に栄養素がたっぷり
アカモクの特長は強力な粘り。糸を引くモチモチとした食感は、“ネバネバ系”の食材の中でも群を抜いています。また、その“ネバネバ成分”の中には、たっぷりの栄養素が含まれています。アカモク100gに、フコイダン含有量0・65g、食物繊維はモズクの約2倍の3・9g、カルシウムは約5倍の110mg(※)。海藻独特の臭みもなく、さっぱりとした味わいです。  「加工の工程もシンプル」と林さん。その流れは以下の通り。
  1. 漁師が専用かまで刈っていく
  2. 水(塩水6:真水4)で洗う
  3. (2)を長さ30~40cmくらいにカットする(茎の固い部分を除く)
  4. (3)を釜でサッとゆでる(青くなる程度。温度は90℃)
  5. (4)を再度水洗いしつつ冷やす
  6. (5)の水気を切る
  7. (6)をミンチ機にかける(粘りを出すために2回かける)
  8. (7)をパック詰めする
「粘りが強力で、“スプーンですくって入れる”という作業ではらちがあかないので、ゴム手袋をはめた手でつかみ、キッチンばさみで切りながらパック詰めしています」とのこと。
※福岡県水産海洋技術センター(財)食品環境検査協会分析
そのままでも、他の食材と合わせても◎
地元の人にはなじみの食材かもしれませんが、「どうやって食べたらいいか分からない」という人も多いのでは? そこで、林さんにお薦めのアカモク・レシピを教えてもらいました(下参照)。 「ご飯に乗せたり、みそ汁に入れたり、手軽に栄養が取れるので朝ご飯にもぴったり。ポン酢をかけてそのまま食べてもおいしいですが、パン生地に練り込むなど、いろんな食材との相性もいいと評判ですよ」と語る林さん。  この北九州の新ブランドをまだ食べたことがないという人は、ぜひお試しあれ。
アカモク入りみそ汁
  1. (1)エノキ入りのみそ汁を作る
  2. (2)椀にアカモクを大さじ2入れる
  3. (3)(1)を(2)にかける
アカモクお好み焼き(2人前)
  1. (1)アカモク大さじ2(好みで調整を)を水130ccでのばす
  2. (2)(1)に市販のお好み焼き用粉100g、コーン50g、天かす適量を入れてよく混ぜる
  3. (3)油を熱したフライパンかホットプレートで、(2)を焼く
  4. (4)好みでソース、マヨネーズをかける
・おさかなロード加盟店(事務局「割烹旅館 かねやす岩屋店」TEL:093・741・1131)
若松区国道495号線脇田~有毛区間の「おさかなロード」。その周辺にある旅館&飲食店・JA北九かっぱの里・ひびき灘漁業協同組合などが協力し、若松西部地区のPR活動を実施。参加店の「割烹旅館 かねやす岩屋店」「活魚料理 浜風」「割烹旅館 ふじむら」「かんぽの宿北九州」「夕日の見える丘」では、いろんなアカモク料理が味えます。
※右写真上は「割烹旅館 かねやす岩屋店」のアカモク入り海鮮丼、1050円
・小倉かまぼこ(小倉北区魚町2の19旦過市場内TEL:093・521・1559)
あかもくの天ぷら(137円)…アカモクを練り込んだ、さっぱり味の天ぷら。
ポン酢が合います。
・「アカモクのパック詰め」販売場所(TEL:093・741・1556/ひびき灘漁業協同組合岩屋支所)
ひびき灘漁業協同組合岩屋支所、イオン若松・八幡東店、JA北九かっぱの里、筑前あしや海の駅ほか。

リビング北九州2010年4月17日号掲載 ※この情報は掲載時点のものです