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【リビング北九州 2004.4.10掲載】

今もなお、多くのなぞが残されている、日本有数のカルスト台地・平尾台。この地には、絶滅寸前の昆虫や植物をはじめ、さまざまな生物が生息しています。ずっと守っていきたい、貴重な大自然の魅力を紹介します。 国の天然記念物、国定公園、県立自然公園に指定されている平尾台。現在の地形になるまでには、気が遠くなるような長い長い年月がかかっています。 はるか3億年前、赤道近くの暖かい海に海底火山がありました。その上にサンゴ礁として堆積した石灰岩が、プレートの移動によりアジア大陸の東端に運ばれ、1億年前に地下からのマグマで溶かされ、ゆっくり冷えて固まり、大きな粒の結晶になりました。そして地上に隆起し、二酸化炭素を含んだ雨水に溶かされ、凸凹の起伏や洞窟(くつ)など、ほぼ今の地形になりました。 平尾台の石灰岩はてっぺんが丸みを帯びていて、羊群原(ようぐんばる)と呼ばれます。それは石灰岩が大きな粒の大理石の結晶になっているからなのです。 カルスト台地の特徴は、地下にも面白い地形ができること。雨水は地下にしみ込むので地表に川がなく、地下に石灰洞ができ、そこに川が流れています。そのため、平尾台には約150の洞窟(くつ)と、多数の竪穴があります。 洞窟には光がないため、特殊な生物がすんでいます。また、洞窟は雨風に吹きさらされないので風化、侵食がなく、古いものが残りやすいのも特徴。だから動物の化石、遺跡、壁画が見つかりやすいのです。 現在、地上は草原ですが、1万年前は森だったことが分かっています。人間が暮らすようになり、草を焼いたものを家畜の餌や田畑の肥料としていたため、野焼きが長年行われてきました。現在は毎年3月に、防火や害虫駆除などの目的で実施されています。平尾台は、人間の手で環境を保っている “里山”なのです。
カマネコ探検隊
浦田さんが隊長を務める、平尾台を拠点とした探検隊。
http://www.ne.jp/asahi/snow/cave/
平尾台の情報提供、自然に親しむイベント、ボランティアによる自然保護活動などを行っています。
平尾台自然の郷
入園料=無料(駐車料金300円)
開館時間=9:00~17:00
休館日=月曜(祝日の場合は翌日)
093・452・2715 http://www.hiraodai.jp/sato/
平尾台自然観察センター
入館料=無料
休館日=月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
休館日=月曜(祝日の場合は翌日)
093・453・3737
※月1~2回、地上や洞窟内のゴミを拾う「平尾台クリーン大作戦」(写真)を実施中(一般参加OK)
SSA
飛来さんが所属する、平尾台を拠点としたパラグライダーのグループ
0930・25・8834 http://ssa-para.com/