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 夏の果物の代表といえば、やっぱりスイカ。最近は少人数の家族でも無理なく食べられる小玉スイカが人気ですが、北九州にも「ラビットスイカ」という特産品あるのを知っていますか?
 糖度が高く、地元産ということで市場の評価も高いそうです。今回はラビットスイカの魅力に迫ります。
甘さ抜群の“ラグビーボール”

「ラビットスイカが」という品種が開発されたのは約15年前。楕円形をした小玉のスイカで、ラグビーボールに似ているので、ラガースイカとも呼ばれています。 重さは1.5kg~2kg(大玉は平均5kg~7kg)で、家庭用冷蔵庫にすっぽり入るのが“売り”。

糖度は13度ととても甘く、また大玉に比べて皮が薄く、大きさの割に食べる部分が多いのも特徴です。 若松区の吉住成久さんは、小玉スイカの人気を見越して、平成2年にラビットスイカ栽培に取り組みました。本格的に作り始めてから、今年で6年め。現在はハウスで600本、路地で1500本を栽培しています。 「ラビットスイカの一番いいところは、味の当たり外れが少ないところ。去年、あれだけ雨が降ったのに、味が落ちていなかったんです」と吉住さん。

均一な品質の舞台裏には生産者の熱い思いが…

とはいえ、いいことばかりではなく、栽培には苦労もあります。ラビットスイカは軽いので、素人考えでは収穫が楽なのではと思いがちですが、1本の苗からなる数は10個前後と大玉の2倍以上なので、その分、手間がかかります。

また、生育期が梅雨と重なるので、高温多湿のためにどうしても病気になりやすく、収穫のときに極端に暑いと、「にえ」(うるみとも言う、果肉の傷みのこと)が起きてしまいます。

「にえを確かめるため、年によってはたくさんのスイカに包丁を入れることもありました。本当はたたいただけで状態は分かるんですけどね。でも、一番最後で手を抜いたら、商品価値を落とすことになるでしょう? 付加価値を高めたいから、手は抜けない」と吉住さん。

さらに、「選別には自信を持っています。よその産地に負けるとは思いません!」と断言。手塩にかけて育てられ、1個1個丁寧に品質チェックされた甘い甘~いラビットスイカが、私たちのもとに届くのも、もうすぐです。

スイカの栄養

 スイカの主成分は水分で90%以上を占め、ビタミンB1、B2、Cも含みます。赤い色はカロテンの一種のリコピンによるものです。
 利尿作用に優れ、むくみを取ることは一般的によく知られていますが、それはこの豊富な水分に加えて、体内の余分なナトリウムを排出するカリウムが100g中120mgと多く、さらに尿を生成するシトルリンとアルギニンというアミノ酸を多く含むからです。
 また、スイカは果物の中でも果糖がもっとも多いもののひとつで、ブドウ糖、しょ糖、デキストリンを含みます。体の熱を冷やす作用があり、暑気払いや夏バテ防止に昔から利用されています。寝る前に食べると体を冷やすので注意!(東筑紫短期大学助教授/栄養管理士・山下正子さん)

おいしいスイカの選び方

★表面に傷がなく、指でたたくと澄んだ音のするものを選ぶといい。水分が命の果物なので、1回で食べ切れる量を買いましょう(山下さん)
★ひっくり返してみて、おしり(底)がぎゅっとしまって小さいものが甘い。色はあまり関係ありません(北九州青果株式会社営業第一部果実課課長・岡本昌直さん)
★なるべく張りのよさそうな玉を選んでください。また、つるの切り口ができるだけ黒くなっていないものが新鮮(吉住さん)

ラビットスイカの旬は?どこで買えるの?

 ビニールハウスものなら6月上旬~下旬、路地ものは7月上旬からお盆まで。市場に出荷したものは街の八百屋さん、果物屋さんで。スーパーではマルショク、サンリブや丸和、戸畑サティなどで取り扱い実績あり。カッパのマークが目印です。井筒屋でも取り扱う予定。JA若松支店(問 093・741・1121)で直売予定。

おいしいスイカの切り方&食べ方

 

 一般的に、果実は種の周りが一番甘いです。スイカも同じですが、太陽によく当たったものは、片側が少しはり出し、この部分も同じく甘いので、まっすぐ切るよりも出っ張った部分から半分に切って、くし形に切り分けた甘味が等分になります。冷やした方が甘味が増します(山下さん)

 

リビング北九州2014年6月12日号掲載 ※この情報は掲載時点のものです