> > 学校から学ぶ子育て術 > 具体的に話すことを意識させよう
 
 
 
 

スピーチの授業の前に、“学級NGワード”を決めました。「みんなに伝わるスピーチにするために、使うのをやめた方がいいと思う言葉は?」という私の問いかけに、「すごい・すごく」「いろいろ」「おもしろかった」「楽しかった」などの言葉が出ました。
さすが6年生です。「どうしてそう思うの?」という、続けての問いに、「具体的じゃないから」「ありきたりの感想だから」といった声がすぐに出ました。多くの子はその意見に自信ありげに納得顔をしていました。
「なるほど。でも使ってしまうよね。なぜ?」この問いには子どもたちも考え込みました。意見が出ません。しばらくして、ある女の子が、「具体的にするのには勇気がいる。詳しく話すことになるから、その間、自分はみんなの視線を受けることになる。勇気がないとできないから。だから、簡単な言葉でごまかしてしまう。自分中心…」こんな内容の発表をしました。
 私は、「大きな拍手をしてあげよう」とまず全員に指示をして、次のように話しました。
 「すばらしい。具体的に話すことから逃げてはいけない。体験も感想も勇気を出して聞き手のためにも具体的にする。それが自分の成長につながる。みんなは挑戦しますか?」 NGワードを見ながら子どもたちは大きくうなずきました。
菊池省三さん
「授業成立プロジェクト九州青年塾」塾長。平成16年「第1回北九州すぐれた教育実践教員」表彰。著書「どの子も発言ができる授業づくり」(編者、学事出版)ほか