> > 学校から学ぶ子育て術 > 「同じです」「いっしょです」をやめさせよう
 
 
 
 

授業をしていると次のような、気になる場面がよくあります。ノートに自分の考えを書かせた後に、数名を立たせて発表させる場面です。
最初に発言した子どもの後に、「○○さんと同じです」「私もいっしょです」と言って、恥ずかしそうに座る子どもがいるのです。自分の考えを書いているノートから目を離して…。
「『同じです』と書いているの? 書いているとおりに読んでごらん」と言って話させると、ほとんどの場合同じではありません。  この「同じです」を認めると、安易な方向に流れ、自分から考えない子どもが育ってしまいます。
子どもは人との違いを極端に嫌います。表現する場合に特にそのことが出てきます。だから、表現内容も同じようにしようとし、それで安心してしまう傾向があります。
恥ずかしがり屋の子どもは、自分の考えや意見が人と違うと、まるで自分のすべてを否定されたように感じて自信をなくしてしまいがちです。
そんな時は、きっぱりとその考え方は違うと話して、「人と意見は別である」と教えます。自由に安心して会話や対話を楽しむためには、この考え方は大切です。人との違いを楽しめるような子どもに育てたいものです。
菊池省三さん
「授業成立プロジェクト九州青年塾」塾長。平成16年「第1回北九州すぐれた教育実践教員」表彰。著書「どの子も発言ができる授業づくり」(編者、学事出版)ほか