> > 学校から学ぶ子育て術 > 思いやりのある発言をさせよう
 
 
 
 

子どもたちの話し合いを聞いていると、次のような発言が気になることがあります。  「もし1年生が言うことを聞かなかったらどうするのですか?」  「もしふざける人がいたらそれはできるのですか?」  といった質問の形をとった「非難」の発言です。
話している子どもは、その発言が相手とのコミュニケーションを豊かなものにしていない、ということに気づいていません。
しかし、質問された子どもだけでなく、その場の全員の気持ちは暗くなってしまいます。その後の話し合いも気まずいものになってしまいます。思いやりのない無責任な発言だからです。
「どういう言い方に変えればいいですか」と問い、考えさせました。  「そのような状態になるという事実をまず話すべき」「もしそうなったら自分はどうするべきだと考えているのか話すべき」といった意見が出されました。
「前回、1年生が自分勝手をして本を傷つけていました。今のままだと…」  「もしふざけていた人がいたら、その人は参加させないというルールを作るといいですよね?」  一方的な「非難」ではなく、共に考え合おうとする言葉の使い手に育てたいものです。
菊池省三さん
「授業成立プロジェクト九州青年塾」塾長。平成16年「第1回北九州すぐれた教育実践教員」表彰。著書「どの子も発言ができる授業づくり」(編者、学事出版)ほか