> > 僕が見た被災地 > 被災地への長期的な支援の継続が必要

写真はいずれも今年1月の様子 (撮影/高松伸一)

東日本大震災から2年が過ぎました。僕と一緒に活動した青年は、勤めている会社の人から「もう片付いたんじゃないの?」「今頃行ってボランティアが何をするのか?」と言われ、「まだ何も終わっていないのに」と悔しい思いをしたと言います。
  ◇        ◇ 連載当初から言い続けていることですが、行く度に被災地の状況は厳しくなる。それは何も変わっていないのです。  確かにがれきは減って地面が増えましたが、そこに家を建てることはできません。ただ荒涼とした光景が広がるだけです。町で商売していた人たちが戻ってきて仮設の商店街ができましたが、まだ住民は町に戻ってこれません。被災地の人々が震災前のように暮らせるようになるにはまだまだ時間が必要です。
その状況下で東北の人たちは強くたくましく生きています。でも東北から遠く離れている北九州では、被災地の様子がなかなか見えません。最近は僕の活動に興味を持ってくれた人から「被害の規模ってどれくらいなの?」と質問されることがよくあります。震災を忘れず、関心を持ってくれることは嬉しいことです。
「九州全域の海岸が全部一瞬でダメになった感じです」と答えると、初めて被害の甚大さが分かってもらえるようです。 それほど被災地は広範囲にわたっているので、すべての場所に行くことは不可能です。個人で細々と活動を行っている僕がお手伝いできるのは宮城県南三陸町だけ、その中でも上山八幡宮だけで精一杯です。
定期的に北九州から足を運び、活動することは体力的にも金銭的にも正直大変です。それでも元気な限り、「F.K.Arms」としてボランティアを続けたい。「震災までボランティアにまったく興味がなかったのになぜ?」と自分でも思いますが、僕を支えているのは東北の人たちを見捨てるわけにはいかないという気持ちだけです。  今後も被災地に対しては長期的な支援の継続が必要です。自分のできることでいいんです。皆さんにも支援を続けていってもらえればと願っています。
  三助プロフィル…宮城県南三陸町で活動するボランティアグループ「F.K.Arms」リーダー。普段は公立中学校で勤務