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Q老後が不安、入院など不意の出費に備えるには?
夫と妻の二人暮らしの夫婦です。子どもは既に独立し、遠隔地で会社員です。夫は昨年秋に60歳で定年退職し、新しい職場で勤務しています。  給与手取りは前職の半分以下になり、高年齢雇用継続給付の3万3000円、55歳で退職した前々職退職金を預けた企業年金が月5万3000円で、約28万円の手取りになります。企業年金は60歳から20年間、厚生年金の受給は61歳からの予定です。
60歳退職時に県民・市民税を一括納税しており、今年6月から新たに納税を月々約2万円予定しています。退職金原資の企業年金にも所得税がかかり、在職しているため、厚生年金(年額140万円予定)も減額されたうえに課税されます。
夫の医療費は小遣いから支出。私は節約に努め、できるだけ質素な生活を心掛けています。生活は月8万円の範囲で、食費・日用品・雑費を賄っています。食費4万円には夫が毎日持参する弁当分も含みます。  物価の上昇、体の変調もあり、老後が不安です。入院や介護などの際に子どもの負担にならないように、また不意の出費にも十分な備えを今のうちに行っておきたいと思います。アドバイスをお願いします。
A 日用品費や雑費を削減、住宅ローンは一括返済を夫が働いている間は、企業年金に手を付けずにやりくりしましょう
セカンドライフをスタートしたばかりなのですね。年金制度や税制など、今後のことについてもよく調べておられ、感心しました。  退職金で住宅ローンを完済する人が多い中、Iさんはそうしておられませんが、なにか特別な理由がおありでしょうか。  添付資料によれば、完済まであと5年で、年間30万から50万円程度を繰り上げ返済する予定とのこと。でも、残債は220万円で、普通預金残高(350万円)を下回っている状況です。  銀行の普通預金金利は、低いところで0.01%。高いところで0.07%(1月下旬現在)。2.7%のローン金利に比べれば格段に低いです。
3000万円もの金融資産をお持ちなので、一括繰り上げ返済したほうがいいと思われます。  給与が半減したそうですが、家計は黒字です。日用品費や雑費の合計3万円は多いように感じられるので、そこが削減できれば、給与でトントンにもっていけるでしょう。  したがって、夫が働いているうちは、企業年金に手を付けないようにやりくりすることを目標にしてはいかがですか。
そうすれば、5年後に年金だけの生活になったとしても、夫婦の公的年金と企業年金で、今と同じような生活レベルが維持できるはずです。  高齢になってからの医療、介護関係の出費が心配のようですね。がん保険以外は共済制度をご利用のため、高齢期の保障が低くなるのは確かです。  でも、掛け金を抑えてきた分、しっかり貯蓄ができたわけですし、公的保険制度を利用しながら、今の調子で堅実な生活をしていけば、経済的には大丈夫と思いますよ。

【リビング福岡2014年02月15日号掲載】