> > 高橋伸子さんの家計簿クリニック > マイホーム > 気になる金利、繰り上げ返済が得策?
Q気になる金利、繰り上げ返済が得策?
以前は働いていましたが、今は2歳になる長女の子育てに日々奮闘している専業主婦です。
昨年、マイホームを購入し、35年の住宅ローンを組みました。年齢のこともあるので、私としてはできるだけ早く完済したいと考えているのですが、夫はローン減税(10年間)もあるし、「10年間は契約通り今の返済金額のままで大丈夫、焦ることはない」と言うのですが、このままいけば、夫が77歳の時までローンの支払いが続きます。
契約している住宅ローンは固定+変動タイプ。金利が上がれば、支払い額が随分と変わってくると思います。最近のニュースなどを見ると、金利が上がるのでは…と心配になってしまいます。そう考えると、やはり早めに繰り上げ返済をして、その利子分を貯蓄にまわした方が良いのではないかと思えてなりません。
また、現在夫が加入している保険が貯蓄型で、保障が充実していません。各家庭によって違うとは思いますが、どのような保障が一般的なのでしょうか? 漠然とした質問で申し訳ありませんが、アドバイスをよろしくお願い致します。
A 妻の資産を繰り上げ返済に回すかどうかがポイント毎年100万円程度ずつ繰り上げ返済にあてるのも一案です
確認させていただいたところ、住宅の購入価格は4500万円で、そのうち1000万円は夫の定期預金で対応したとのこと。ローンも夫の単独名義だそうです。一方、妻は自分の給料で株式投資を始め、現在の時価評価額はナント3000万円! 売買差益でなく配当目的で、堅実な企業にコツコツ投資してきたようです。
結婚後10年以上にわたり、夫は貯蓄、妻は運用で成功。互いのやり方を尊重したわけですが、ローン返済をめぐって見解の相違があるのですね。  長年の貯蓄実績がある夫はローンを負担と感じていないようです。当初3年は0・3%という破格の金利ですし、昨年からの居住なので、ローン減税は残高の1%(最高30万円)が10年続きます。以上のことから、「焦ることはない」とご主張なのでしょう。繰り上げ返済すると、自分名義の金融資産が激減する点も反対理由かもしれません。
でも、退職後もローン返済が続くのは、やりくり担当の妻とすれば不安なのですね。不安を解消するには、金利動向をにらみながら、妻自身の資産を繰り上げ返済に回すかどうかがポイントです。  土地住宅の名義変更まで行うかは、費用もかかるので夫婦でよく話し合ってください。年間110万円未満なら贈与税がかからないので、毎年100万円程度ずつ繰り上げ返済にあてるのも一案です。  また、利用中のローンは3年後に変動金利しか選択できない由。そうであれば、借り換える手もあります。
夫の万一の際は、今は住宅ローンがチャラになる保険もあり、保障は少なくはありません。ただし繰り上げ返済する場合は、掛け捨ての保障の追加を―。

【リビング福岡2013年06月01日号掲載】