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今さら誰に聞いたらいいの…?そんな暮らしのマナーにまつわる疑問に答えていくコーナーです。
今回のテーマは「扇子」。分かっているようで意外と迷うマナーについて紹介します
今回のテーマ 扇子のマナー

◆扇子の選び方

 扇子は「京扇子」と「江戸扇子」の2種類。「京扇子」は竹骨が30~100本で、扇子の主流とされています。「江戸扇子」は竹骨が15~18本で折り幅が広く、閉じる時パチンと音がします。

 種類や色・柄など、扇子はその人の個性を表すもの。特にタブーや決まりごとはありませんが、適度な遊びがある上品なものが“粋”であると言われます。

◆使いこなし方

 開く際は、利き手の親指で根本近くの骨の部分を押し広げます。閉じる際は、利き手の人差し指~小指の4本で押し、最後は少し立て気味で上に押し上げるようにします。

 あおぐ時は、バタバタと横向きにあおぐのではなく、顔の下で扇子を倒して“そよそよ”と風を送りましょう。せわしない動きは優雅さとは程遠く、周りの人にも暑苦しく不快な思いを感じさせてしまいます。

◆楽しみ方

 香木を使った扇子や香りを移した扇子は、風と共に香りも楽しめます。あおいだ時に和やかな香りがすると、心もやわらぎますよ。ただ、目上の人と一緒の場では扇子の使用を控え、ハンカチで汗をぬぐう程度に留めましょう。

扇子とは?

 風を送って涼をとる以外にも、さまざまな役割がある「扇子」。座ってあいさつをする際、膝前に扇子を置いて礼をすることがあります。これは、相手と自分の間に扇子で境をつくり、結界の役割を持たせたもの。贈答品を持参したり、正式なあいさつをしたりする時に用いると、たしなみを感じさせます。

 また、祝儀や月謝などを渡す際、広げた扇子の上に乗せて渡すことがあります。もともとお金はお盆に乗せて渡すもので、扇子にはお盆と同じ意味があります。

先生からのコメント

決まりごとはなく、自由に個性を楽しむことができる扇子。年齢に応じて、粋に、適度な遊び心を持って楽しんでいただきたいですね。

教えてくれたのは…
「フィニッシング・スクール  セルフィン」代表
ビジネスマナー&ソーシャルマナー講師、イメージプランナー
徳永順子さん

リビング北九州2015年7月4日号掲載