> > 高橋伸子さんの家計簿クリニック > 総合 > 子育てを含め、将来のため預貯金はどれくらい必要?
Q子育てを含め、将来のため預貯金はどれくらい必要?
私は以前正社員で働いていましたが、激務で転勤などもあり、妊娠を機に家族との時間を大切にしたいと退職。金銭面の問題から二世帯住宅を決意し、昨夏から私の実家をリフォームして同居を始めました。
投資信託と長女名義の貯蓄以外は、結婚出産費用とリフォーム費用に使い果たしました。現在家賃負担は無し。光熱費を両親に払ってもらっているので、修繕積立として父名義で3万円積立。車は父の車を買い物などに利用するので保険のみ払っています。
週1万円で食費や日用品などをやりくり。月1~2万を被服や理美容、家電買換時やレジャーに充填というスタイルです。 子ども関連費の捻出が難しいので(近々第2子も希望)、父の定年時の3年後をめどに(援助がなくなることも予想されるため)仕事を始めようと考えています。  今後の子育てのため、また将来へ向け、預貯金はどれくらい必要かを知りたいです。それを踏まえて、給与や仕事の形態を検討し、それに向けて準備(資格取得など)を始めたいと考えています。また、夫の保険の見直し(死亡保障の減額)も検討中。  よきアドバイスをお願いします。
A 必要貯蓄額は各家庭の生活設計によって異なります働く目的はお金だけではないはず、まず夫婦で将来について話し合いを
3世代のにぎやかな生活が目に浮かびます。リフォーム費用を負担し光熱費代わりに修繕積立金を払っているのですね。養子でない夫が妻の実家で遠慮なく暮らせるためには、そうした心遣いは必須。お父様の退職時にあなたが再就職するプランもいいと思います。  そのために資格取得をお考えのようですが、必要貯蓄額から働き方を考える、という点には、いささか疑問を感じます。というのも、必要貯蓄額は各家庭の生活設計によって違うからです。一概に「いくらあれば安心」とお伝えできる性質のものではありません。
個別のご家庭のケースで計算する場合も、家計簿だけでは判断がつきません。Nさんのご家庭のこと、とりわけ将来の夢や希望、パートナーのお仕事や生き方を詳細に知る必要があります。まずは夫婦でお子さんの教育方針や働き方、暮らし方などを話し合うべきです。ご両親からも老後の生活に関する希望を伺い、将来の介護・相続について親族の考えを知ることも必須です。  また、働く目的はお金だけではないはず。働きがいが感じられないと、長続きはむずかしいですよね。給与や仕事形態はもちろん大事ですが、向き不向きもあります。
大切なのは、どんな仕事で世の中に貢献したいのかを考えること。「こんな生き方、暮らし方をするにはこの程度の蓄えは最低必要。そのためにはこんなふうに働こう」と発想を転換してください。一度決めた目標額も、状況に応じて変更可、です。  夫の死亡保障額が妥当かどうかの判断も生活設計によって異なります。遺族年金や貯蓄でカバーできない部分を補う発想で、必要額の算定を―。

【リビング福岡2013年06月15日号掲載】