> > 暮らしの便利帖 > 気になるPM2.5と光化学オキシダントをおさらい

気になるPM2.5と光化学オキシダントをおさらい
21世紀に入り、日本の大気汚染の悪化が西日本を中心に顕著に現れてきました。よく耳にする「PM2.5」「光化学オキシダント」とはどのようなものか、どのように対処したらいいのか、九州大学応用力学研究所・竹村先生に教えてもらいました。

 
◆現在の九州の大気汚染の状況は?
大気汚染物質の主なものに、微粒子のPM2.5(※)と気体の光化学オキシダントがあります。  九州は経済発展が著しいアジア大陸からの距離が近いため、大気汚染物質が風に流されて濃度の高くなることが、ここ十数年間多い状態が続いています。その結果、日本の環境基準を満たすことができなくなっています。 (※)微粒子の中で、大きさが直径約2.5マイクロメートル以下のもの
◆大気汚染物質の発生源は?
PM2.5や光化学オキシダントのもとは、主に人間が石炭や石油などを使うことにより空気中に放出されます。
◆季節による越境飛来の違いは?
越境飛来するかどうかは、気象条件で決まります。春から梅雨入り頃までは、低気圧と移動性高気圧が交互に西から東に進んで、天気が周期的に変わります。その季節が、PM2.5と光化学オキシダントがもっとも越境飛来しやすい気象条件になります。同時に黄砂も飛来することがあります。  また、九州では、秋や冬にもPM2.5や光化学オキシダントの濃度が高くなることがあります。夏は太平洋からのきれいな空気に覆われるので、越境飛来しにくいです
◆PM2.5や光化学オキシダントの濃度が高いときは?
特に子どもや高齢者、呼吸器疾患や循環器疾患の持病がある人は、外出を控えるようにしましょう。外出するときは、花粉症対策と同じように、隙間ができないようにマスクを着けましょう。また、外の空気をできるだけ屋内に入れないようにすることも大切です。

PM2.5や光化学オキシダントの濃度を タイムリーにチェックする方法
福岡県のホームページでは、PM2.5や光化学オキシダントの最新の観測データを1時間に1回更新しています。しかし、頻繁にホームページをチェックするのは面倒という人も多いでしょう。
そこで、普段の生活の中で、およそ5kmぐらい先の建物や山などの見え方をチェックするとよいでしょう。はっきり見えるときは、PM2.5や光化学オキシダントの濃度は高くありません。霞んで見えにくいときは、濃度が高い可能性が大です。
九州大学応用力学研究所 准教授・理学博士 竹村俊彦先生
※下記HPで、竹村先生作成の大気汚染微粒子および黄砂の飛来予測を紹介
http://sprintars.net/forecastj.html