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大阪での小学校教師時代に担任した子が、ステキな夫を連れて訪ねて来てくれた。廃止になる前の寝台列車に乗りたいと関西から九州入りしたのだ。
 25年前の写真を手に話に花が咲いた。当時33歳だった私は髪もフサフサ、8歳だった彼女は、その時の私の年齢になった。教室でウサギを放し飼いにしたり、雪でかまくらを作ったりした記憶がよみがえる。

「クラスの歌を決めて歌っていた」と彼女は言った。そうだった。ピアノのうまい彼女に歌の伴奏を助けてもらっていたことを思い出した。どんなに助かったか。彼女の書いた詩の内容も思い出した。掛け算九九の詩だった。お風呂でも食事中でも寝床でも毎日口ずさんだ。頭が空っぽになった。という内容だった。その詩にすごく感動したのを覚えている。その日その日をしのぐように、ひたむきに生きる子どもたちを思い出した。子どもたちの頑張りに励まされ、支えられていたのは自分だったと今さらながら気が付いた。
駅で2人を見送った後に、今また新たな生きる力をもらったような気がした。過去は人生にどんな役割を果たすのだろうか。未来の夢が今を生きる力になるなら、過去の記憶も今を生きるパワーを与えるのだろう。「過去は常に新しい」という。過去は現在の解釈の中にあって、刻々と変化して新しい価値を生み出すからだ。過去を問うことは今の生き方を問うことだ。
 歴史の問題「1600年、石田三成と徳川家康は(   )で戦った」。
正しい答えは「関ヶ原」。でもこんな解答をした生徒もステキだと思う。「必死」。