> > 技ありの人間関係 > 無限の元気
 
 
 
 
びっくりしたぁ。この暑さでも、子どもは外で遊んでいる。私は頭皮をかばって室内で虫の息である。
幼児教育の父、倉橋惣三は幼児の特質を「無限の元気」とした。くたびれた大人の見失った言葉かもしれない。でも反対に、今の子どもに自覚させたい言葉もある。「やめなさい」より「こらえなさい」、「しっかりしなさい」より「覚悟しなさい」の方が、子どもの心に届くと学童保育の指導員さんが言っていた。
 耐え抜く力と覚悟から自信と誇りは生まれる。こらえる力で子どもは立派な大人になる。

「無限の元気とこらえる力」。そんな子どもが大活躍する映画を見た。今公開中の宮崎アニメ「崖の上のポニョ」。マーびっくり、女の子・ポニョの元気なこと。まさに「無限の元気」。男の子のりりしいこと。潔いこと。本物の子ども、いや人間に出会った懐かしい気持ちになった。人や自然を蘇生(そせい)させる不思議な力を持つ現代の人魚姫は、人間たちの失われた足さえも蘇生させる。
男性の「こらえる力」と女性の「無限の元気」が調和して世界を蘇生させる。そんな力強いメッセージを感じた。
 その昔、子どもらしい言動を見たという学生の話。小学生の頃、弟と2人で留守番中にお客さんが来た。兄貴風をふかし、人見知りの激しかった弟を鍛えるつもりで「出なさい」と言った。覚悟を決めた弟は緊張した面持ちでドアを開けた。
 お客さん「こんにちは。お母さんいる?」。
 弟「いらん!」。
 それ以来、少しりりしくなったという。