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「日本一・楽語家志望」

ヤッター! 日本一に北九州市立大学。全国489大学での「地域貢献度ランキング」日本経済新聞社調査で3年ぶりに総合ナンバーワン。ちなみに2位は宇都宮大学と信州大学。「国際環境工学部」の企業連携や新学部の「地域創生学群」や「地域共生教育センター」などの活動が高評価。

地域という言葉はその昔は「郷土」と呼ばれた。その意味を私の恩師はわかりやすく言った。「心身生活の直接影響区域、詳しく言うと、その人が定住するところ、歩きまわるところ、目で見るところ、耳で聞くところ、感動するところ、動作するところのこと」つまり「人間生活の場」である。私の動く範囲では北九州市も福岡県も同じ郷土である。

今年はその郷土の日本一がもう一つあった。野球チーム・ホークスの日本一達成だった。毎年いいところまでいくのに最後の「クライマックスシリーズ」で勝てない。南海ホークス時代からの大フアンの四国の親友と二人で「クライマックラ」シリーズと呼んでいた。

それが今年8年ぶりに勝ち抜いたのだ。彼がチケットを取ってくれたので、日本シリーズ中にドームに3回駆け付けた。女性客が多いのもホークスの特徴である。面白かったのは私の前で応援する女性たちのうちわに「孫オーナー」と書いてあったことだ。数ある球団の中でオーナーを応援するのはホークスくらいだと思う。

きそって日本一になるのは大変だが、工夫があれば日本一になるにはそう難しくはないと勇気づけられた。誰もしないということをすれば良いのである。

それを教えてくれたのは岩崎祐司さん。焼津市で自転車販売店を営みながらダジャレを彫刻にする日本でただ一人の「笑刻家」。例えば「リョーマの休日」坂本龍馬がスクーターに乗っている彫刻。おじいさんが犬の尻尾を持って引っ張っている「はなさんか!じじい」。若い女性が男の人と手を組んでいる彫像は「あたしのジョー」。サイを背負い投げしている柔道家の像「サイは投げられた」。

私も来年は日本一めざそう。なれそうだ。

中島俊介さんプロフィール

 北九州市立大学名誉教授
 臨床心理士・エッセイスト