> > 親子でコミュニケーション術 > 笑顔で会話ができる子にしよう
 
 
 
 

学習中、2人組や4人グループでの話し合いをよく行います。多くの意見を出させたり、考えを深め合ったりさせるためです。
 指導を何もしないと、活発に意見を出し合う子どもたちと、そうでない子どもたちとに分かれてしまいます。なぜでしょう。その違いの主な原因はどこにあるのでしょう。  このことを子どもたちに気づかせようと思いました。そのために、活発に話し合いが行われているグループを、みんなで取り囲んで「観察」するという学習を行いました。  代表となったグループは、いつものように笑い声も交えながら楽しそうに話し合いをみんなの前で行いました。

その後、「観察」した子どもたちに「発見」したことを発表させました。
・うなずいている
・あいづちを打っている
・身ぶり手ぶりも入れている
・話す人を見ている
・人の言ったことを引用して続けている
たくさんの意見が出ました。どの意見もほめ、その内容を認めて黒板に書きました。
 子どもたちの発言が途切れ、「もうこれで大丈夫」という空気が教室に流れようとした瞬間、一人の女の子の右手がかすかに動きました。発言しようとしていたのです。指名すると、小さな声でしたが、「みんな前かがみの姿勢で、みんな笑顔でした」と答えました。でも「そんなの当たり前。どうでもいいこと…」と他の子どもたちは受け取ったようでした。

「すばらしい! 『大発見』です。先生は、活発な話し合いや会話には、笑顔と前向きな体、姿勢が1番大事なことだと思います。誰だってブスッとした表情の人と楽しく会話しようとは思わないでしょ。誰だってふんぞり返っている人に一生懸命ことばをかけようとはしないでしょ…」
 子どもたちは納得顔で聞いていました。そしてすぐに、「大発見」の女の子にたくさんの拍手がわき起こりました。。
菊池省三先生
愛媛県出身。ユニークなコミュニケーションの授業を実践している、小学校の“スーパー先生”。スピーチ訓練を導入して学級崩壊を解決させたり、教え子がディベート大会県大会2連覇を果たすなど、その実績は全国で注目されている。平成15年度すぐれた教育実践教員表彰、平成16年度福岡県市民教育賞受賞。著書多数。