> > 親子でコミュニケーション術 > 言葉の無駄遣いをやめさせよう!
 
 
 
 

授業で行うゲームについてプリントを使って説明していた時です。少し話が長くなりました。数人の目が、机の上のプリントから離れました。
 その時、「今、先生が読んだ、(【 】)のマークを押さえて。正しく押さえているかどうか、隣の人と確かめて」。

説明を中断してこう言いました。私が読んでいた場所を指で押さえるように指示して、正しく押さえられているかどうかを隣同士で確認するようにさせたのです。  この指示で、集中力を欠いていた子どももハッと気づいて、プリントに目をあわてて落としました。
このように、「何となく~している」「ぼんやりと言葉を聞いている(聞いたつもりになっている)」という子どもがいる状態をなくすことは大切です。授業をピリッと引き締まったものにするためです。  この時間には、他にも次のような言葉を子どもたちに投げかけ、緊張感を高めました。
◆ 「できたら『できました』
と自分から言いなさい」
 ◆ 「分かった人? 分からない人? (聞かれたら)すぐに手を挙げるんです」
 ◆ 「向かい合ってください。
(キチンと向かい合っていない子どもに)向かい合うんだよ。中途半端はしません」
 確実に確認や返事をする、素早く行動する、言葉通りに動く、全て大切な学習です。豊かなコミュニケーションは、このようなことがあって初めて生まれてくるものでしょう。

「言葉の無駄遣いをやめよう」ということを、よく教室で話します。例えば、「静かにしましょう」と友達が言っているのに話し続けること、「3回する」と自分で書いたのに、取り掛からないでそのままにしておくことなどをなくすことです。  言葉をいい加減に扱うということは、相手も自分も大切にしないということです。言葉に正直な子どもに躾(しつ)けたいものです。
菊池省三先生
愛媛県出身。ユニークなコミュニケーションの授業を実践している、小学校の“スーパー先生”。スピーチ訓練を導入して学級崩壊を解決させたり、教え子がディベート大会県大会2連覇を果たすなど、その実績は全国で注目されている。平成15年度すぐれた教育実践教員表彰、平成16年度福岡県市民教育賞受賞。著書多数。