> > 親子でコミュニケーション術 > 反省は3点セットで
 
 
 
 

「先生、宿題を忘れました」
「先生、掃除をサボってしまいました」「先生、友達に悪いことをしてしまいました」などと、子どもが私に言いにくることがよくあります。「しまった!」という顔をしながら、声も体も小さくして…。
 「ほう、それはよかった。おめでとう」。こう笑顔で言い返すと、子どもはビックリします。「何かあるな」とでも思うのか、体をより小さくします。続けて、「と、あなたは言ってほしいのですか?」と付け加えると、首を横にふります。

ゆっくりと子どもの目を見ながら、「宿題を忘れたという事実は分かりました。でも、それだけしか分からないので、先生は何と言っていいのか分かりません。おめでとう、と言えばいいのかな。よかったね、と言えばいいのかな」と話して聞かせます。  それでやっと、多くの子どもは、「宿題を忘れました。すみませんでした」と付け加えます。
その言葉を聞き流しながら、また笑顔で、「それはよかった。また、明日もするのかなぁ? 楽しみだなぁ」。私がこう言うと、やっと、「先生、宿題を忘れました。すみませんでした。次からは気をつけます」と言い直します。
・事実+おわび+今後の決意
ようやく“3点”がセットになります。

「すばらしい。分かりました。次は具体的に行動で示してください。君なら大丈夫でしょう。がんばりましょう」。最後にこう子どもに言います。すると子どもは、やっと安心して笑顔になります。
 子どもは、自分の都合が悪いことを自分から話したがりません。黙って時が過ぎるのを待っているだけのことが多いようです。自分の言葉で反省を語らせ、次の具体的な行為を約束させることが大切です。
菊池省三先生
愛媛県出身。ユニークなコミュニケーションの授業を実践している、小学校の“スーパー先生”。スピーチ訓練を導入して学級崩壊を解決させたり、教え子がディベート大会県大会2連覇を果たすなど、その実績は全国で注目されている。平成15年度すぐれた教育実践教員表彰、平成16年度福岡県市民教育賞受賞。著書多数。