> > 親子でコミュニケーション術 > あいさつを鍛え、レベルを上げよう
 
 
 
 

朝のあいさつに元気がありません。「おはよう」の声に力なく唇を少し動かすだけの子どもも多いようです。あいさつは毎日のことですから、繰り返しいろんな方法で指導していきます。
黒板に「おはようございます」と書きます。そして「何文字ですか?」と問います。  「9文字です」。こう答える子どもたちに、「そうですね。この9文字の中で、特にハッキリ発音しなければいけないのはどの文字ですか?」と続けて問います。いろいろ答えますが、正解は『は』の字であると伝えます。
そして、『は』の字は口を大きく開けることを、練習を通して実感させて、「『は』の字をハッキリ、おはようございます」と言って教師がしてみせて、何度も練習させます。
この練習を数日行うと、子どもたちのあいさつに力が出てきます。
 学級では、次のような「あいさつのレベル」を示して取り組むようにもしています。
 レベル1…おはよう
 レベル2…○○くん・さん+おはよう
 レベル3…○○くん・さん+おはよう+ひとこと
といったものです。
レベル3の「ひとこと」の内容は、相手にとってプラスになる、「今日もがんばろうね」「とてもいい笑顔だね」といったものです。
いくつか例を出してあげると、子どもたちは楽しい内容を考えます。
「レベル3のあいさつを5人以上にできた人?」「レベル3のあいさつをしてもらった人?」などと時々問うと、子どもたちは刺激を受けて、レベルを上げようとがんばります。
 子どもたちと相談してレベルを決めると、より楽しくなります。ちなみに私の今の理想のあいさつレベルは、「相手の後ろからでも声をかけてあいさつができる」です。
菊池省三先生
愛媛県出身。ユニークなコミュニケーションの授業を実践している、小学校の“スーパー先生”。スピーチ訓練を導入して学級崩壊を解決させたり、教え子がディベート大会県大会2連覇を果たすなど、その実績は全国で注目されている。平成15年度すぐれた教育実践教員表彰、平成16年度福岡県市民教育賞受賞。著書多数。