> > 親子でコミュニケーション術 > 「3D言葉」から「3Y言葉」の使い手に
 
 
 
 

子どもたちの生活を見ていると、「どうもやる気が薄いなぁ」とか「積極性が足りないなぁ」と感じることがあります。そのような子どもがよく口にする言葉があります。「D」で始まる3つの言葉です。
突然、ひとりを指名し、「○○君、黒板の前に出て。先生が話す言葉を書いてください。言葉は3つです。どれも平仮名です」と話します。「1つ目。『でも』。2つ目。『だって』。3つ目。『どうせ』」。そして、「この3つの言葉を1つでも今までに話したり、心の中で思ったりしたことのある人?」と聞きます。全員が「ある」と手を挙げます。
・ 心で文句を言った時
・ 言い訳をした時
・ お母さんに怒られた時

「この3つの言葉は、すべて『D』で始まる言葉ですね。この『3D言葉』を口にしたり心の中で思ったりすることは、プラスのことですか? マイナスのことですか?」
 子どもたちは「マイナス」と答えます。

・自分が成長しないから
・ やる気が出ない言葉だから
・ 聞いた人もいい気持ちがしないから

その後、ゆっくり黒板に、「やるぞ」「よーし」「ゆくぞ」と書き、「この3つは、何で始まりますか?」と問います。
「Yで始まります」という声を確認します。

「この『3Y言葉』を口にしたり心の中でつぶやいたりすることは、プラスのことですか? マイナスのことですか?」
 多くの子どもはプラスだと書きます。

・ やる気が出るから
・ できることが増える気がするから
・ 聞いた人も元気が出るから
「『3D言葉』と『3Y言葉』、どっちを使う人になりたいですか?」全員が「3Y言葉」に手を真っすぐ挙げます。「3Y言葉」が増え始めると教室が明るくなります。言葉には自分や人を変える力があることに気づき始めます。
菊池省三先生
愛媛県出身。ユニークなコミュニケーションの授業を実践している、小学校の“スーパー先生”。スピーチ訓練を導入して学級崩壊を解決させたり、教え子がディベート大会県大会2連覇を果たすなど、その実績は全国で注目されている。平成15年度すぐれた教育実践教員表彰、平成16年度福岡県市民教育賞受賞。著書多数。