品質の良い野菜や果物を“安定して生産”し、“コストを抑えて”市場に供給するためには、農薬は欠かせない存在といえます。たとえばはやりの「種なしブドウ」に使われる植物成長調整剤も農薬の一種であるように、実はとても身近なものです。

とはいえ、健康への不安の声も耳にします。

農薬は、健康に与える影響や残留性等について審査され、国に登録されたものしか使用できない決まりがあります。さらに、作物ごとに使える農薬と、その頻度や時期が決められ、正しく使えば「残留農薬基準」を超えないようになっています。
「残留農薬基準」とは、野菜や果物に残留することが許される農薬の最大量のことです。農薬が残留していたとしても人の健康に影響を与えないように、次の2つの考え方をもとに安全性を確認し、設定されています。

一日摂取許容量(ADI)
“毎日一生食べ続けても健康への影響が出ない量”のこと

急性参照用量(ARfD)
“1日に摂取しても健康への影響が出ない量”のこと

ADIやARfDは、多くの動物実験の結果から得られた、健康への影響が出ない量(無毒性量)に、さらに100分の1をかけて設定されています。

残留農薬基準はADIやARfDよりもさらに安全側に余裕を持たせて設定されているため、健康への影響が出るかの境目ではありません。
国や自治体では、日常の食事で残留農薬をどの程度摂っているか実態調査をしています。平成27年度の福岡市の調査では、検出された農薬はADIの0.05%未満という非常に少ない量でした。
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大切なのは、どのくらいの量を食べたら体に悪影響があるのかを考え、見極めることですね!

それでも残留農薬が気になる場合は どうしたらいい?

「皮をむく」「水洗いする」「ゆでる」ことで、残留農薬の量が減ったという実験結果もあります。