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季節の食卓

亜紀の風物詩「萩」に見立てた「おはぎ」づくりで仏道修業

おはぎ イメージ

なぜ、秋の彼岸におはぎをいただくのでしょうか。この風習は、江戸時代にさかのぼります。

古くから、小豆の赤色には、災難が身に降り掛からないようにするまじないの効果があると信じられていました。この邪気を払う食物としての信仰が、江戸時代に先祖の供養と結びついたそうです。そもそも、彼岸は悟りの境地をいい、苦しみに満ちている“此岸”とは対になる言葉。そこで、彼岸中はおはぎを捧げることで先祖を慰め、自身の功徳を積むと考えられています。本来は、自分たちで食べるものではなかったのですね。

また、「暑さ寒さも彼岸まで」とあるように、春の彼岸は農作業が始まる時期、秋の彼岸は収穫期にあたります。そのため、春は収穫をもたらす山の神などを迎えるためにぼたもちを、秋は収穫を感謝しておはぎを作ったともいわれています。

材料(10個分)

  • 小豆300g
  • 砂糖200~300g
  • もち米2合
  • うるち米1合
  • 塩小さじ1/4
  • 好みで、きな粉適宜と砂糖をまぶしたものを作るのもおすすめ

幾田淳子さん

作り方

  1. (1)小豆は一晩水につけておく
  2. (2)小豆をざるにあげてなべに移し、豆の高さよりも5cmほど上まで水を入れ強火で煮る。沸騰後、さらに5分ほど煮て煮汁を捨てる(あく取り)
  3. (3)再び小豆をなべにいれて、新たに水を入れ強めの中火で煮る。20~30分で豆がふくらんでくるので、常に豆が見えないように水を追加しながらすべての豆の皮がむけるまで煮る(指でつぶれるくらいやわらかく)
  4. (4)ざるにあげて煮汁を切る(煮汁はガーゼでしぼり、ガーゼの中に残ったものはなべに戻す)。小豆をなべに戻し、砂糖と塩を加え弱火で練る(へらですくうと、ぼったりとまとまって落ちるまで)
  5. (5)もち米とうるち米は合わせてとぎ、30分ほどおいて炊飯器の3合炊きの目盛りに合わせて炊く。炊けたらすりこぎで半分つぶす
  6. (6)(4)の粒あんを20gと50gに分けて丸めておく
  7. (7)手のひらを塩水でぬらして、好みの大きさにご飯をのばし、20gのあんをのせてつつむ。さらに、さらしに50gのあんをのばして、丸めたご飯をのせてつつめばできあがり

★ご飯を丸めるときに、塩水を使うと適度な塩味がつきます。粒あんがくっついて丸めにくければ、さらしを使ってください